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イルカの知能と複雑な鳴き声の謎
イルカは地球上で最も知能の高い生物のひとつとされ、協力行動や学習、自己認識能力を持つことが確認されている。特に注目されてきたのが、笛のような音やクリック音で構成される「音声コミュニケーション」の仕組みである。しかし、その意味や構造は長年の研究でも完全には解明されていない。
アメリカの研究団体「ワイルド・ドルフィン・プロジェクト(WDP)」は1985年から、大西洋に生息するハシナガイルカの行動や鳴き声を非侵襲的に記録し続けており、その膨大な音声アーカイブが今回のAI開発の土台となっている。