エルサルバドルにある悪名高き巨大刑務所「テロリズム監禁センター(CECOT=セコット)」で、新たな不穏な現象が注目を集めている。Googleマップの衛星画像に、施設内に存在する“謎の盛り土”のようなものが写り込んでいるというのだ。
このCECOTは、日本でもTBS系のテレビ番組『クレイジージャーニー』内でジャーナリストの丸山ゴンザレス氏が潜入したことで知られており、極限環境の実態が衝撃をもって報じられた。そのため日本国内でも一定の注目を集める存在となっている。
今回の画像はRedditユーザーによって発見・共有され、瞬く間にSNSで拡散された。問題のスクリーンショットは2025年3月に撮影されたとされ、CECOT構内の建物のそばに不自然な土の盛り上がりが映っているという。Appleマップでは該当箇所がすでにぼかされている一方、Googleマップではまだ確認できるという情報も出ている。
米国人も送還される?CECOTの衝撃的な実態
CECOTは「世界最悪の刑務所」とも呼ばれ、極端な拘束環境や囚人の人権問題でしばしば批判の的となっている。囚人は基本的に外に出ることはなく、運動スペースも存在しない。BBCの報道によれば、受刑者が独房やオンライン裁判以外で外に出ることはないという。

そんなCECOTに対して、アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏が衝撃的な政策を打ち出した。報道によれば、トランプ氏はエルサルバドルに600万ドルを支払い、約300人のギャングを1年間収監させる契約を締結。さらに追加で1500万ドルを投じて、さらなるアメリカ人受刑者をCECOTに送る計画もあるという。
トランプ氏はエルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領との会談で「あと5つほど同じような刑務所を作ってほしい」と述べ、「次は国内の連中だ」と発言。これにより、アメリカ国民もCECOTへ送致される可能性が現実味を帯びてきた。