新サービス「セルフ退職ムリサポ!」の利用者とは

 同社では「退職代行モームリ」以外に、自分で退職を確定させるサポートをする「セルフ退職ムリサポ!」というサービスも行っている。「退職代行は使わず自分自身で退職を伝えたい、でも1人では退職するのが難しい」という人に向けたサービスだ。例えば、会社側はさまざまな言い方で引き止めてくることも多いが、そのときの対応方法などを伝授する。開始1年ちょっとで相談者数4000人を超え、累計契約者数は150人超となっている。

 このサービスの利用者の特徴として、もっとも多かったのは「上司から退職を止められている」というケースで、全体の約5割を占めた。一方、モームリの利用者のほうは3割未満となっている。

 また、40代以上のモームリ利用者は約1割だが、ムリサポでは40代以上が3割となっており、年齢層が高いのも特徴だ。やはり、40代以上だと「お世話になった会社だから…」とか「退職は自分で伝えるべき」という伝統的な考え方になるのかもしれない。

「どの世代でも弱者や気の弱い方、自分の意見を言えない方はいる」と谷本社長は言う。そんな当たり前のことが理解されなかった日本社会だからこそ、退職代行もセルフ退職サポートも生まれたと考えるべきだ。

(文=横山渉/ジャーナリスト)

提供元・Business Journal

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