テディベアや動物のぬいぐるみ。世界中の子どもたちに愛される、ふわふわで可愛い相棒だ。しかし、その愛らしい姿の裏に驚くべき事実が隠されているかもしれない。最新の研究で、ぬいぐるみが想像以上に多くの細菌の温床となっていることが明らかになったのだ。子どもがお気に入りのぬいぐるみを抱きしめる前に、少し立ち止まって考えたくなるような結果である。

トイレの2倍!? 潜む細菌の恐怖

 イギリスのマットレス関連企業「MattressNextDay」の研究チームが行った調査によると、一般的なテディベアには、なんと平均的なトイレの便座の2倍もの細菌が潜んでいることが判明した。さらに心配なことに、これらの細菌の中には、子どもに厄介な感染症を引き起こす可能性のある黄色ブドウ球菌や大腸菌なども含まれていたという。

「ここで指摘したい現実は、単なる汚れの話ではないということです」と、医師のスニグオレ・ガイゲ博士は警鐘を鳴らす。「私たちは隠れた健康上の危険に直面しているのです。特に幼い子どもや免疫力が低下している人がいる家庭では、それは現実的なリスクとなります。健康と幸福を守るためには、これらのアイテムの清掃を優先すべきです」。

 調査では、毛布、子どものテディベア、ゴミ箱、そしてトイレの便座という4つのアイテムについて、それぞれ7か所から綿棒でサンプルを採取。ATP生物発光検査と呼ばれる方法で、生物細胞のエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)の量を測定し、汚染レベルを評価した。

 その結果、毛布の43%、テディベアの29%近くで、1000ユニットを超える高い測定値(=高レベルの汚染)が検出されたのだ。一方で、いかにも汚れていそうなゴミ箱やトイレの便座は、毛布やテディベアよりもかなり清潔であることが判明。トイレの便座の平均値は864ユニット、ゴミ箱に至っては平均294ユニットにとどまった。

衝撃!子どものぬいぐるみ、“トイレの便座より細菌まみれ”だった…
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)