そしてついに暗くなり、潮が満ちていい感じになってきた。このままこの場所で粘ろうかとも思ったが、いつもの中流域へ移動をした。すでにベイトが岸際に大量にいて、かなりのボイルが発生している。

引き続きバイブレーションのリフトアンドフォールで釣っていくが、何度投げても反応がない。沖から橋脚周り、明暗と投げてもダメだ。ルアーをシンキングペンシルやフローティングミノーに変えてみるが、やはり同じだ。ボイルは連発しているので、シーバスの活性は高いと思い、ここで思いきって移動をした。

近くに学校やマンションがある大きめの橋脚下へ入るが、やはり同じように岸際でボイルが発生している。ここでも様々なルアーや釣り方を試したが、やはり食わない。流れも濁りもベイトもあり、おまけにボイルさえあるのになぜ釣れないのか不思議だ。そうこうしているうちに、あれだけあったボイルがピタリとなくなり、釣りを終了とした。
ベイト多し、どう釣るか
さて、本日の釣行は、春のマイクロベイトパターンの難しさを思い知った結果になったが、デイゲームで釣れたのは良かった。この時期のベイトは主にハク、ボラの幼魚で1cm程度だ。これが川の中に無数にいて大きな群れで移動している。この小さい魚体にルアーのサイズを合わせるのは無理に近い。なので、レンジ(シーバスが捕食している層)を合わせるのがセオリーだ。主に水面付近になるが、例え水面を狙ってもこの日の釣行のようにまるで反応しないことは普通だ。

このように、春のマイクロベイトは釣るのが難しい。タイミングとレンジが合えばデイゲームでも釣れるが、「どうやって釣るか」がポイントだ。しかし、一度攻略法をみつければ、数と型の両方を狙える。これから徐々に暖かくなるが、桜が完全に散る前にこの難しい釣りに挑戦してみてはどうだろうか。