“あなたの味”を、誰かが真似してる

夫が目を覚ます前に、LINEの画面をそっとスクロールしました。

送信者は女の名前。会話の履歴には、「昨日のチンジャオロースも美味しかった?」「○○ちゃんに教わったレシピ、また作るね♡」の文字。

“○○ちゃん”──それ、私のことじゃん。

つまり、夫は浮気していただけじゃない。
浮気相手に、私のレシピまで教えていたのです。

心の底から、吐き気がしました。
愛情込めて作った料理が、まさか“浮気相手の胃袋をつかむ道具”にされていたなんて。