なぜなら、指示を待って作業をこなすだけの仕事は、AIが最も得意とする領域だからだ。
AIは自律的に判断し、定型業務を正確かつ効率的にこなす。そして何より、コスト面でも圧倒的に優れている。
もちろん、AIは最終的な責任を取ることはできない。だからこそ、AIが出力した成果物をレビューし、必要に応じて修正を加え、品質を担保するスキルが今後さらに重要になる。
具体例を挙げよう。
会計・経理業務: 仕訳入力などのルーチンワークはすでに自動化されつつある。フィンテックの普及により、人間の介在が不要な場面が増えている。 翻訳スキル: 初級〜中級レベルの翻訳は、AIの方が速く正確だ。これからは校正・ローカライズ、機械翻訳の仕上げといった“付加価値”が求められる。
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もちろん、すべての業務がAIに代替されるわけではない。
しかし、「思考停止でこなせる業務」や「指示待ち型の働き方」は、真っ先に淘汰されるだろう。
これからの時代に求められるのは、AIを使いこなし、最終的な品質を担保できる“上流”の能力だ。自ら学び、変化を受け入れ、そして自律的に価値を生み出せる人材こそが、AI時代の勝者となるだろう。
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