長澤徹監督 写真:Getty Images

 2025明治安田J2リーグで現在2位を走るRB大宮アルディージャは、4月16日にNACK5スタジアム大宮(埼玉県)で開催されるYBCルヴァンカップ2回戦・FC東京戦(J1現17位)を前に囲み取材を行った。その中、指揮官である長澤徹監督は選手起用に関する考えを語った。

 13日に行われたJ2第9節ではブラウブリッツ秋田と対戦し、2-1で勝利を収めた大宮。23分に大宮のDF村上陽介が先制点を挙げたが、後半開始直後の47分には秋田DF井上竜太が同点ゴール。その後、80分にFW杉本健勇が勝ち越しゴールを決め試合を優位に進めるも、87分に2枚目のイエローカードを受けて退場となり、大宮は数的不利な状況で試合終盤を迎えた。それでもリードを守り切り、貴重な勝ち点3を手にしている。

 次戦はJ1クラブとの対戦となるルヴァン杯FC東京戦。連戦が続く中で、長澤監督がターンオーバー(試合に応じてチームの先発メンバーを大きく入れ替えること)を判断せざるを得ない状況にあると見られるが、「ターンオーバーによって試合に出場しない選手のモチベーションを保つために、普段どのようなことを心がけていますか?」という質問に対し、長澤監督は次のように冷静に答えた。

 「基本的に『スタメンかどうか』ということにはあまりこだわっていません。選手にはそれぞれ考え方があると思いますが、私はあくまで『試合に出て結果を出す人たち』として見ています」

 「例えば、フィールドに立つ11人のうち、最初から最後までプレーする選手が8人いて、残りの選手は次の準備をするというイメージです。ですので『スタメン』に特別な意味を持たせることはしておらず、選手たちにもそのように伝えています」

 さらに監督は、選手たちへの信頼をこう語る。

 「選手たちは皆プロフェッショナルですから、出番が来た時にしっかり結果を残せるよう、常に準備をしています。その姿勢には敬意を持っていますし、だからこそ、こちらから余計なことを言ったり、手を添えたりするのは逆に失礼だと考えています」