奪われた笑顔を取り戻すために

悔しさで胸がいっぱいになりました。

でも、泣いてはいけない。泣きたいのは娘だ。

私は気持ちを切り替え、大きく手を叩いた。

「さあ、ここからは本当のバースデータイム!うちの娘が6歳になったお祝いを、みんなでしよう!」

子どもたちはパッと目を輝かせ、「やったー!」と大歓声。

夫も空気を読んでくれて、Aさんのケーキを静かに端に移動させ、私のケーキを真ん中に戻してくれました。