ウィルソン氏は、こうした「黙示録、崩壊、機能不全の複雑な物語」が長い間「家庭生活の愛らしい賛歌」として受け止められてきたこと自体が、「ムーミン現象の最も奇妙な側面」と指摘する。

今年はムーミン小説の第1作が出版されてから80周年。アニメと違う“もうひとつのムーミン”を探ってみるのも面白いかもしれない。