井上健太 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは4月12日に行われた明治安田J1リーグ第10節で、アビスパ福岡に敗北。試合後、MF井上健太に対する誹謗中傷が物議を醸している。

 『Wikipedia』(ウィキペディア)における井上の紹介ページでは、悪質な書き込みが立て続けに発生。写真紹介文で「2023年7月19日障害者大会」と記述されたほか、愛称で「障害者」、カタカナで「aiueo700」、ラテン文字で「GAIJI」と書き換えられた。また、説明文では「Jリーグ・アビスパ福岡所属」「横浜F・マリノスをJ2に降格させようとしているスパイ。プレースタイルはJ3レベル」と書かれていたが、13日17時時点では元の説明文に戻っている。

 何者かによって悪質な書き換えられた同選手の紹介ページは、スクリーンショットによりXで拡散。書き換えた人物に対する批判が相次いでいるほか、人権侵害にあたるとして、クラブのみならず日本サッカー協会(JFA)や警察の対応を求める声も湧き起こっている。

 現在26歳の井上は、2023シーズンから横浜FMでプレー。2025シーズンはここまでJ1リーグ戦5試合でスタメン出場しているが、福岡戦では後半24分からプレー。チームは同選手の途中出場から12分後に失点し、1-2で敗れた。

 なお、Jリーグは2025シーズン開幕前、選手やスタッフなどを標的とした誹謗中傷行為について、法的措置を含め厳正に対処するとしている。福岡戦でのパフォーマンスに不満を抱いた人物による悪質な書き換えが、法的措置の対象となる可能性は十分考えられる。