中谷進之介 写真:Getty Images

 ガンバ大阪は4月12日に行われた明治安田J1リーグ第10節で、名古屋グランパスに2-0で勝利。DF中谷進之介は古巣対戦でフル出場し、チームの勝利に貢献したが、両クラブのOBが同選手の能力を高く評価している。

 パナソニックスタジアム吹田で行われた一戦では、試合前にG大阪OBの加地亮氏と、2024シーズン限りで現役を引退した阿部浩之氏によるトークショーが開催。「一番苦手な選手」を訊かれると、阿部氏は中谷の名前を挙げた上で、こう語っている。

 「名古屋グランパスでチームメイトだった時、紅白戦でマッチアップする時に駆け引きが上手い。僕と同じく、身体能力はそこまで高いわけではないけど、駆け引きで勝負しているから、読み合いが楽しかった。難しかった。さきまわりというか、読みが鋭い」

 これに、現役時代にディフェンダーとしてプレーしていた加地氏も「読みって、なかなか教えられない」と前置きした上で、「どこで踏み込んで良いのか、相手との駆け引きの中で、どれだけ距離を詰めたら良いのか、どこで相手をつついたら良いのか、ボールを奪うタイミングとかがうまい」と、中谷のポテンシャルを称えている。

 「ガンバをまとめて守備を整備してほしい」と、元チームメイトの中谷に対して期待を寄せた阿部氏。チームは10試合を終えて4勝1分5敗と開幕ダッシュに成功しなかったが、中谷を中心とした守備陣が失点を減らせば、チーム状況も良くなるだろう。