金明輝監督 写真:Getty Images

 アビスパ福岡は4月12日にベスト電器スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第10節で、横浜F・マリノスに勝利。暫定で首位に立っているが、今もなおホームゲームでの観客数の伸び悩みが顕著だ。

 金明輝監督率いる2025シーズンの福岡は、開幕から3連敗を喫したものの、第4節のヴィッセル神戸戦以降は6勝1分と無敗。3月29日に行われた第7節の町田ゼルビア戦で引き分けたものの、その後は再び3連勝を飾っている。

 一方ホームゲームの観客数は、ここまでほぼ全試合で1万人を下回っている状況。開幕節の柏レイソル戦で9,923人、第3節の川崎フロンターレ戦で7,106人、第6節のFC東京戦で7,721人、第7節の町田ゼルビア戦で7,600人、第9節の浦和レッズ戦で11,683人と集客に苦戦しており、横浜FM戦でも8,255人と、バックスタンドを中心に空席が目立った。好調なチーム状態とは裏腹に、観客数の少なさはファン・サポーター等の間で話題に。ネット上では落胆の声が相次いでいる。

 その福岡は、2024シーズン終了後に金氏を招へいしているが、同氏がサガン鳥栖の下部組織監督時代にパワーハラスメント行為(パワハラ)に及び、日本サッカー協会(JFA)から処分を受けていただけに、周囲では反対意見が噴出。一部企業がスポンサー契約を打ち切ったことにくわえ、クラブと距離を置くサポーターの声も湧き起こっていた。それだけに、一部からはこの監督人事がファン離れを招いているという指摘も上がっている。

 2024シーズンまでスポンサー契約を結んでいた『もりやま行政書士事務所』が、町田戦で「本当に残念ですし、恥ずかしい」「酷すぎると思いました」などと漏らした福岡のホームゲームにおける観客数。チームが好成績を残しているうちに、集客面の改善を図ることができるか注目が集まる。