当時、カワイワシは百間川のみからしか見つかっていませんでしたが、現在は百間川だけではなく、他の水域にも分布が拡大していることが分かっています。
今後、国内の広い範囲で定着する可能性が懸念されており、適切な防止策が求められている魚です。
キスに似た『カワギス』
キス(キス科)に姿が似ることから、別名「カワギス」と呼ばれている魚はカマツカです。
本種はコイ目コイ科に属する淡水魚で、標準和名のカマツカは鎌の柄に似ることに由来しています。
国内では岩手県・山形県以南の本州、四国、九州に生息。河川の上流・中流域の砂底で見られます。
また、従来、日本のカマツカ属はカマツカのみでしたが、近年は分類学的研究が進み2019年にスナゴカマツカとナガレカマツカが新種記載されました。
海魚名が付く淡水魚たち
このように姿が海の魚に似ることから、別名に海水魚の名が使われる淡水魚は少なくありません。
今回、紹介した3種以外にも「カワ○○」と名付けられた魚はいくつかいるのでぜひ探してみてください。
魚の名前の由来を知ることにより、その魚についての理解がより深まるでしょう。
<サカナト編集部>