台湾(チャイニーズタイペイ)と中国 写真:Getty Images

 なでしこジャパン(女子日本代表)が参戦するEAFF E-1サッカー選手権(E-1選手権)の決勝大会で、サッカーの国際Aマッチで初となる台湾代表(チャイニーズタイペイ)対中国代表が実現する見込みだ。

 東アジアサッカー連盟(EAFF)は4月11日、E-1選手権の予選大会を勝ち抜いた北朝鮮代表の大会辞退を公式発表。予選大会の決勝で北朝鮮に0-5で敗れた台湾が、決勝大会に北朝鮮の代わりに参加することも、あわせて発表している。

 その決勝大会には開催国の韓国の他に、シード権を有する日本(なでしこジャパン)と中国の参戦がすでに決定。相互で政治問題を抱える中国と台湾が、男子も含めてA代表の国際大会で初めて相対することになった。

 E-1選手権の予選大会には7か国が参加。台湾はグアム、マカオと同居のグループBで2戦2勝、得失点差プラス19と圧倒的な成績を残して、決勝へ進出。北朝鮮は香港、北マリアナ諸島、モンゴルと同居のグループAで3戦勝、得失点差プラス47と、台湾と同じく他国を圧倒していた。

 なお、EAFFは北朝鮮がE-1選手権決勝大会への参加を辞退した理由を公表していないが、北朝鮮政府が憲法で韓国を「敵対国」と認定しているだけに、政治問題が背景にあると考えられる。また、男子の北朝鮮代表チームも、すでに決勝大会への参加を辞退しているが、韓国国内では政治問題が辞退の理由だと報じられていた。