トレント・アレクサンダー=アーノルド 写真:Getty Images

 リバプールに所属するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドが、ラ・リーガの強豪レアル・マドリードへ移籍する可能性が高まっている。UKメディア『The Athletic』の記者マリオ・コルテガナ氏によると、マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督は、今年3月の時点で同選手の今2025年夏の加入について通達を受けていたとされる。

 マドリードはリバプールの右サイドバックであるアレクサンダー=アーノルドに対し、2030年までの5年契約を提示済みであると報じられている。リバプールでの契約は今夏で満了するため、自由契約での獲得を目指しているとのこと。1月にも獲得を試みたが、リバプールがシーズン途中での主力放出を拒否したため実現しなかった。しかし、マドリード側は諦めることなく下地を整え続けてきたようだ。

 この移籍はマドリードにとって単なる即戦力の獲得ではなく、世界トップクラスの右サイドバックへの戦略的投資と位置づけられている。現在のレギュラーDFダニ・カルバハルがキャリア終盤に差し掛かる中、守備陣の次世代への移行を見据えた動きと言える。アレクサンダー=アーノルドの攻撃的な能力、精度の高いパス、広い視野は、マドリードの右サイドに新たな可能性をもたらすことが期待されている。

 プレースタイルの面からも、アレクサンダー=アーノルドは現代的なマドリードのサイドバック像に適合している。試合のテンポをコントロールし、鋭いクロスを供給する能力、さらに中盤との連携にも優れ、アンチェロッティ監督の戦術にマッチすると評価されている。

 まだ正式発表されていないものの、すべてが計画通りに進めば、マドリードはフリーでの大型補強に成功することになる。