松原后 写真:Getty Images

 4月13日に明治安田J2リーグ第9節のロアッソ熊本戦を控えているジュビロ磐田。同クラブ所属DF松原后は前節のモンテディオ山形戦で、MFイサカ・ゼインに肘打ちを見舞ったことで批判を浴びているが、Jリーグ規律委員会での処分がないだけに、熊本戦で出場可能だ。

 松原は78分、ボールとは関係ない位置でイサカに対して自身の右肘をぶつけたが、上原直人主審からカードを貰うことはなかった。また、同選手はピッチに座り込み、ファウルを受けたとアピールするかのようにエキサイトしていた。

 この松原の肘打ち行為等に対する批判が相次ぐなか、Jリーグ規律委員会は4月7日と10日に開催。Jリーグ公式サイトによると、いずれの日程でも松原に対する処分はなし。14日以降の委員会でも山形戦での肘打ち行為による処分はないとみられる。

 それだけに、ネット上では日本サッカー協会(JFA)審判委員会副委員長の宮島一代氏、JFA法務管理部長の播磨謙悟氏など、委員会のメンバー5人への批判が噴出。現時点で松原が熊本戦でプレー可能ということを受けて、同選手のプレーに対する警戒感を強めるファン・サポーター等の声も散見されている。

 なお、肘打ち行為を巡っては、かつてFC東京に在籍していたブラジル人FWレアンドロが、Jリーグ規律委員会での裁定により複数試合の出場停止処分を受けている。同選手は数試合にわたり肘打ち行為を繰り返したほか、2021年9月22日開催のJ1第32節名古屋グランパス戦では、DF中谷進之介(現ガンバ大阪)の顔面に肘を入れたことで批判を浴びていた。