
U-17日本代表FW谷大地(サガン鳥栖U-18)が、日韓両国でのバックグラウンドを持ちながら日本代表として活躍していることに関して、韓国のネット上で賛否両論の議論が巻き起こっているようだ。
谷は、韓国の歌手キム・ジョンミン氏と元ハロプロ所属の日本人歌手谷ルミコ氏の間に生まれ、現在はサガン鳥栖U-18に所属。「キム・ドユン」という韓国名も持ち、中学時代までK1リーグFCソウルの下部組織でプレーしていた。
両親の国籍が異なる場合、子どもは二重国籍を持つことができるため、谷が日本代表としてプレーすることは法的に問題ない。しかし、韓国での育成経験を持ちながら日本代表を選択したことが、韓国の一部ネットユーザーの間で激しい論争を引き起こしていることを『スポーツソウル』が伝えている。
韓国のネット上では「本人の選択を尊重しなければならない」「アイデンティティに基づいた選択だと思う」といった理解を示す声がある一方で、「軍の問題(兵役制度)だからかな」「韓国で支援を受けておいて?それなら(受けた恩を)返して行かないと」「法的には問題なくても、道義的には問題があるように見える」「失望した。韓国のチームには絶対に来ないように」といった批判的な意見が見られる。
谷の1歳年上の兄であるGK谷泰養も同じ鳥栖U-18に所属しており、過去にK1リーグ光州の下部組織でプレーした経験を持つ。兄弟とも韓国でのサッカー経験を持ちながら、現在は日本でプレーするという共通点がある。
谷の代表選択は個人の権利に基づくものであり、外部からの批判は筋違いだろう。1人のサッカー選手として活躍していくことを見守りたい。