渥美創太くんの「メゾン」へ。気がつけば3年ぶり。時間の流れの速いこと…。

※ 2021年9月訪問時の様子はこちらです。

クラシックなのにクリエイティヴ。一見矛盾しているようだけれど、創太くんの料理はこのスタイルだと、「クラウン・バー」でも「ヴィヴァン」でも感じてたし、今日もまたしかり。

丁寧に引いた芳醇で香り豊かな雉のブイヨンや、ジューシーで深い味わいのほろほろ鶏の塩麦釜焼きのにフランス料理の真髄を味わいつつ、食材の組み合わせや風味のアクセントに、肩肘抜けた自由な個性が宿ってるのも楽しむ。

クラシックなのにコンテンポラリーといえば、ピエール・ガニエールが第一人者だと思ってるけど、それをもう少しクラシックよりにカジュアルに表現してるのが創太くんかなぁ、と思いながら、組み合わせが楽しい菊芋&ウニ、しびれるおいしさのリゾット、食材力が光るホタテ&バターナッツ、旨み凝縮ねセロリ&ムール、焼き加減最高ルジェなどをパクパク。

マリアージュしてもらった自然派ワインたちが素晴らしく、1〜2杯と思ってたのに、ついつい、あれもこれもと、美酒美食の融合の世界を堪能。

里佳子さんのお菓子は、とろりショコラクリーム&さっくさくの焼きたてフイタージュ。ハーブ(マージョレーヌだったかな?)アイスクリームで爽快に、なめらかキャラメルが全部を包み込む。プチフールのライチやクレープも幸せなおいしさ。

肩のこらない文字通りお家的な雰囲気と心地よいサーヴィスの中で、琴線を揺らしてくれる料理&デザート、そしてワイン。ほんといいお店だねー。相変わらずどこかしら工事中で大変そう(笑)。今は屋根の修理。早く直るといいね。

オペラバレエ好きと濃密な音楽話で大いに盛り上がりながらの幸せランチタイム。

あー、おいしかったー!ごちそうさまでした、創太くん&里佳子さん&スタッフの皆様。

編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々6」2024年12月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々6」をご覧ください。