
大韓サッカー協会(KFA)が第55期執行委員会メンバーを発表した。2月末に行われた会長選で勝利したチョン・モンギュ氏(63歳)が4期連続で会長職を務めることになった。今期は5人が副会長職に任命され、この中には元ベトナム代表監督のパク・ハンソ氏(67歳)や前インドネシア代表監督のシン・テヨン氏(54歳)も含まれている。
東南アジアでライバルとしてしのぎを削った指揮官2人の要職就任ということで、ベトナムとインドネシアの両国から祝福の声が届いている。
パク氏は2017年~2023年にベトナム代表監督(兼U23代表)を務め、ベトナムサッカーの躍進に貢献。U23では2018年のU23アジア選手権(現U23アジアカップ)準優勝、2019年のアジア競技大会ベスト4、2019年と2021年の東南アジア競技大会(SEA Games)金メダル。A代表では2018年のAFFスズキカップ(現ASEAN三菱電機カップ)優勝、2019年のアジアカップベスト8、FIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選進出など数々の快挙を達成した。
一方のシン氏は、2019年~2024年にインドネシア代表監督(兼U23代表)を務め、U23代表では2020年のAFF U23選手権で準優勝、2021年のSEA Games銅メダル。A代表では2020年のAFFチャンピオンシップ(現ASEAN三菱電機カップ)準優勝、北中米ワールドカップ・アジア最終予選進出などの実績を残している。
パク氏の副会長就任を受け、同氏の後任としてベトナム代表監督(2023年~2024年)を務めたフィリップ・トルシエ氏もSNSを通じて「パク氏、KFAからの任命おめでとうございます。新たな役職でのご活躍をお祈りします」と祝福のコメントを寄せた。
ベトナムでは国民的英雄となっているパク氏だが、元日本代表選手でベトナム1部サイゴンFC(2023年解散)でもプレー経験がある松井大輔氏が日本代表とベトナム代表の試合中継に呼ばれた際、「パク・ハンソ監督、すごい嫌いなんでね。日本が」「『日本製品を使わない』とか、めちゃくちゃ言われたことがありますから」とコメントを残しており、日本嫌いとして知られている。