冨安健洋 写真:Getty Images

 アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋は現在、右膝の手術により長期離脱中。バルセロナからの関心など移籍報道が飛び交うなか、アーセナルは同選手の去就に関して決断を下すかもしれない。

 現地メディア『フットボール・トゥデイ』は4月はじめに「アーセナルは決断を迫られる」という見出しのもと、冨安の去就を特集。「彼はアーセナルでプレーしているとき、一度もチームを失望させたことがなく、チーム内で最高のディフェンダーだ」と評しつつも、同選手のコンディション不良を問題視。「この3年間、彼はプレーできる時間よりも負傷で欠場する時間の方が長い」と指摘した上で、「アーセナルは冨安の損失を最小限に抑える必要がある。冨安が退団するとなれば残念だが、そうすればもっと強力な選手を獲得することができる」と綴った。

 2021年夏にボローニャからアーセナルへ完全移籍した冨安。加入1年目からサイドバックでレギュラーに定着していたが、2022年以降は度重なるコンディション不良で戦線離脱を繰り返している状況。2024/25シーズン開幕前にも膝の負傷で離脱を強いられると、2024年10月のプレミアリーグ第7節サウサンプトン戦で今季公式戦初出場を果たした後に再離脱している。

 また、本人は2025年2月18日、インスタグラムで右膝の手術を報告。復帰時期は早くとも同年12月とみられるだけに、2024/25シーズン終了後にアーセナルを退団する可能性は低いとみられる。

 2026年夏にFIFAワールドカップ北中米大会を控えるなか、2025年開催の代表戦も全試合欠場がほぼ確実である冨安。復帰後の出場機会がW杯日本代表の招集の可否に影響を与えるとみられるだけに、再び同選手の去就に注目が集まりそうだ。