松橋力蔵監督 写真:Getty Images

 J1リーグ第9節で、4月6日にFC東京はアウェイでファジアーノ岡山に0-1で敗れ、これでリーグ戦6試合勝利なしとなった。61分に失点を喫したFC東京は、アディショナルタイムの猛攻も実らず無得点のまま敗戦。2月26日の第3節名古屋グランパス戦(3-1)を最後に白星から遠ざかっており、苦しい状況が続いている。

 こうした結果を受け、FC東京で指揮を執る松橋力蔵監督の進退を巡る議論がネット上で活発化。「次の柏レイソル戦(4月11日)で引き分けか負けなら即解任すべき」との声がある一方で、「すぐに解任と言う前に、まず選手層の問題を見直すべき」「監督だけ代えても何も変わらない。フロントの体質こそ問題だ」といった慎重論も目立っている。

 松橋監督は今2025シーズン就任したばかりで、クラブはJ1のアルビレックス新潟から引き抜く形で迎え入れた。まだシーズン前半であることから「時期尚早」との意見も多い一方、現時点での成績を見て「手遅れになる前に動くべき」との考えも根強い。中には「解任するにしても、次の監督が誰になるのか現実的なプランが見えない」と指摘する声も挙がっており、問題は単純ではない。

 次節11日の柏との対戦(国立競技場)は、平日のナイトゲームということもあり、集客獲得に向けてか特殊効果花火やムービングライト、レーザー、約400機のドローンを使った特別演出「FIREWORKS DRONE SHOW」が予定されている。

 しかし、注目は演出以上に、松橋監督体制の継続に向けた結果を出せるかどうかに集まっている。サポーターの期待と不安が交錯する中、FC東京経営陣の判断に注目が集まる。