町の中には鍋島藩窯公園という公園も整備されていて展望台もありますのでそちらの方に向かいます。トンバイ橋のトンバイとは登り窯を築くために用いた耐火レンガのことです。これの廃材を使って家の塀を作っている家もあります。

ここまで登ってくる人がおらず、桜を独り占めできました。

展望台からみた伊万里・大川内山の窯元の風景。江戸時代から350年あまりにわたり、途中藩は廃止され、幕府への献上品から市民の使う一般品への生産の転換を強いられるなど苦難を強いられましたが、それらを乗り越えこの地で陶磁器の生産を続けてきました。これからも日本の陶磁器生産のリーダーであり続けてもらいたいと思います。

まったく余談ですが、伊万里駅前にある方の銅像がありました。森永製菓創業者の森永太一郎氏。伊万里の出身なんですね。

手にミルクキャラメルを持っていました。太一郎氏が日本の気候に合わせて改良を加えて商品化した苦心の作です。

ちなみに佐賀市にも森永太一郎氏の像があるそうですが、同じ佐賀出身の江崎グリコ創業者、江崎利一氏の像と並んでいるそうで、江崎氏はグリコのキャラメルをもっているとのこと。これは佐賀に行ったときはチェックしないといけないですね。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年4月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。