
ジュビロ磐田所属DF松原后は、4月5日に行われた明治安田J2リーグ第8節のモンテディオ山形戦で、相手選手のMFイサカ・ゼインに肘打ち。反スポーツ的行為に当たるとして周囲から批判を浴びているが、クラブやJリーグ等に対して処分を求める声も上がっている。
松原は0-0で迎えた78分、ボールとは関係ない位置でイサカに対して自身の右肘をぶつけたほか、イサカが倒れた直後にピッチに倒れ込んだ。副審がフラッグを上げた後、上原直人主審はホイッスルを吹いてプレーを止めたが、その際に松原はファウルを受けたとアピールするかのようにエキサイトしていた。
以前からJリーグ公式戦で問題視されている肘打ち。かつてFC東京に在籍していたブラジル人FWレアンドロは、3試合で相手選手に肘打ちを見舞ったが、2021年9月22日開催のJ1第32節名古屋グランパス戦では、DF中谷進之介(現ガンバ大阪)の顔面に肘を入れたことにより、一発退場となった。
この名古屋戦での事象を受けて、Jリーグ規律委員会は「相手競技者の選手生命を脅かしかねない非常に危険な行為」「違反行為の重複による加重に相当する」として、レアンドロに3試合の出場停止及び罰金30万円の処分が科した。また、FC東京は独自で2試合の出場停止と制裁金100万円の処分を科している。
レアンドロに対する処分内容を踏まえると、松原にも複数試合の出場停止処分や罰金が科される可能性も考えられる。Jリーグ規律委員会で「相手競技者の選手生命を脅かしかねない非常に危険な行為」と認定されたら、2試合の出場停止となるが、クラブがどのような判断を下すかに注目が集まりそうだ。