
町田ゼルビアの黒田剛監督は、明治安田J1リーグ第9節の川崎フロンターレ戦前にパワーハラスメント(パワハラ)行為の可能性が報じられたことで話題に。Jリーグ界のパワハラ騒動と言えば、現アビスパ福岡監督の金明輝氏(元サガン鳥栖監督)、京都サンガ率いる曺貴裁氏(元湘南ベルマーレ監督)が記憶に新しいが、J1第9節で福岡と対戦する浦和レッズの試合日程に注目が集まっている。
浦和は6日に敵地で福岡と対戦するほか、13日に国立競技場で町田と激突。16日にはホームの埼玉スタジアムに京都を迎え撃つ。このうち、福岡と京都の指揮官は過去にパワハラ行為で日本サッカー協会(JFA)から処分を受けており、町田の指揮官にもパワハラ行為の可能性が浮上している。
黒田監督のパワハラ疑惑が6日朝に一部週刊誌で報じられると、Xでは浦和の試合日程のスクリーンショットが拡散。「パワハラ3連戦」という投稿が相次いでいるほか、対戦相手3クラブの監督に対する否定的な声や揶揄するコメントも湧き起こっている。
曺氏は湘南監督時代の2019年10月4日、コーチングスタッフ等へのパワハラ行為が認定されると、同月8日に退任。JFAからS級コーチライセンスの1年間停止処分を受けた後、流通経済大学サッカー部のコーチを経て、2021シーズンから京都を率いている。
金氏は鳥栖の監督退任後の2021年12月、鳥栖U18チームでのパワハラ行為が認定。JFAの定める規則に違反したとして、指導者ライセンスでS級からA級への降格処分、JFAの定める研修、社会奉仕活動を科されたが、2022年11月に町田のヘッドコーチとして現場復帰。2025シーズンから福岡を指揮しているが、福岡の監督就任時には周囲で反対の声が上がるとともに、スポンサー契約終了の動きが相次いでいる。