試合後、ピッチから足早に立ち去る田中。囲み取材の依頼に対してもリーズのメディア担当官が「失点の原因となってしまった彼(田中)にはインタビューさせられない」とし、チームとしても田中に失点の責任があることを認識していることが分かる。

 一時は首位を快走していたリーズだったが、直近3試合連続で引き分けてしまったことで勝ち点差が縮まり、バーンリーに首位を譲る結果に。今2024/25シーズンも残りわずか6試合となる中、勝ち点84のバーンリーに対し、リーズは勝ち点82と十分逆転できる位置につけているが、自動昇格圏と昇格プレーオフ進出とでは大きな違いがある。

 致命的ミスをしてしまった田中を見守るように、スタンドのメディア席の背後にはルートンでベンチ外となった橋岡が観戦する姿も確認された。試合に出場しなかった理由は明らかにされていないが、怪我などの理由ではなく戦術的理由が考えられる。

 日本人対決は実現しなかったものの、田中も橋岡も、チーム内での立ち位置が必ずしも安泰ではないことが伝わってしまった現地での一戦だった。