ロシアの盲目の聖人がかつて今日の戦火を“予言”していたことがロシアメディアによって報じられている。ロシア正教の聖人にして予言者であった今は亡き彼女は「戦争がなければ戦争がある」と未来を暗示していたのだ――。

■ロシアの聖人予言者「戦争がなければ戦争がある」

 生まれついての全盲でロシア正教会の聖人であるマトロナ・ニコノワ(1883-1952)幼い頃から予知能力、精神的ビジョン、癒しの能力を持っていたといわれている。

 1883年にロシアのトゥーラ県セビノ村で生まれたマトロナは生まれつき全盲で、両親は彼女を孤児院に預けようとしたが、母親が目のない白い鳩が自分の手に止まる夢を見て、家に置いておくことにしたという。

 マトロナの母親は、彼女は赤ん坊の頃から水曜日と金曜日は何も食べずに断食し、その日は母乳さえも拒否したと語っている。

 彼女は8歳で予知能力を授かり、13歳で人々を癒しはじめ、1912年にモスクワに移住して70歳で亡くなった。

 予言者でありヒーラーであった彼女は1999年にロシア正教会の聖人に名を連ね、「モスクワの聖マトロナ」と呼ばれるようになった。ロシアの人々は彼女の予言のいくつかが実現すると確信している。

 モスクワの聖マトロナの予言は、彼女の死後も人々を惹きつけており、戦火が長期化する2025年の今日、多くのロシア人の心に響く警告となっている。

 かつてマトロナは「戦争がなければ戦争がある」と主張している。ロシアがウクライナを侵攻しなかったとしても、別の戦争が起きていたということなのだろうか。

 マトロナは人類の死は物理的な戦争の結果ではなく、もっと物質的ではない何かの結果であると考えていたとロシアメディア「LifeRU」は伝えている。

 聖マトロナはまた、ロシア国民を慰める言葉も口にしている。

「人々は正教の波に乗って生まれ変わるでしょう。私たちには長く待つ時間はありません。忍耐しなさい」(マトロナ)

 ロシアの最終的な勝利を暗示し、親ロシア派の同メディアは、中国やインドなどの東側同盟国がロシアの援助に駆けつけ、繁栄の時代が訪れると主張している。

 モスクワの聖マトロナは死去する前に信者たちを慰め、「多くの困難があるでしょうが、不平を言わないでください」と言ったとされている。

 同メディアはまた、聖人がロシアの特別軍事作戦と制裁を予言し、多くの国がロシアから背を向けるだろうと述べたと主張している。

 多くのロシア人は、彼女の予言がロシアの将来、特に宗教的方向性と国家的アイデンティティに関する指針を与えるものであると見ているが、彼女の予言の解釈については意見が分かれている。

 彼女の予言は一般的には政治的というよりは精神的なものであったが、多くの人はそれをロシアの民族主義を崇拝するものなのだと解釈したいようだ。

 マトロナの“予言”の一方で、英紙「Daily Star」は最近、“ロシアのノストラダムス”がロシアのウクライナ侵攻について不吉な警告を発したと報じた。

ロシアの盲目の聖人が予言した“見えない戦争”… 2025年の戦火と重なる不気味な警告
(画像=By Православие.Ru, Fair use, Link、『TOCANA』より 引用)

“ロシアのノストラダムス”ことカジェッタ・アフメツァノワはサイキック能力を競うテレビ番組『バトル・オブ・サイキック』に出場して優勝し、過去に世界中で起こる一連の津波を正確に予言してきた。

 彼女はウクライナ侵攻は「2025年までに解決」され、早ければ春にはすべてが終わる可能性があると主張している。しかし彼女は「私たちの敵は定期的に特定の種類の挑発を企てようとするだろう。彼らの挑発行為は2027年まで起こり得ると私は見ている」とも語っている。

 2025年の春である現在、彼女によればすぐにでも戦争は終わる可能性があることになる。しかし2027年までは予断を許さない状況が続くということだろうか。

 昨年まではほぼ完全な断絶状態にあった西側諸国とロシアの関係だが、トランプ政権を迎えてからは少なくとも対話のチャンネルが開かれつつあることも確かである。ともあれ一刻も早い停戦を望みたいものだ。

提供元・TOCANA

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