
川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)、東京ヴェルディ在籍歴のある元ブラジル代表FWフッキが、Jリーグ移籍当時の出来事を回顧。代理人と川崎の交渉内容を明かしている。
アトレチコ・ミネイロの情報を専門に扱う『Papo Galo Esportes』の公式YouTubeチャンネルでは、4月4日にフッキのインタビュー動画が公開。同選手が自身の過去を振り返る中、2005年のECヴィトーリアから川崎への期限付き移籍について「僕が選んだわけではない」とコメント。自身が望んでいた移籍ではなかったことを明かすと、移籍決定に至るまでの過程などについてこう語っている。
「ヴィトーリア在籍時、U20チームでプレーしていたけど、ある試合で日本人のスカウトが来ていた。彼らはアジヴァウドに注目していた。その試合で僕はフリーキックからゴールを奪った。日本人のスカウトはアジヴァウドを獲得しようとしたが、ヴィトーリアが手放さなかった」
「川崎のスカウトが『手ぶらで帰るわけにはいかない。フリーキックを決めた選手を獲得する』と言うと、ヴィトーリアは(放出を)許可した。100万ドルの買い取りオプション付きで期限付きした。ヴィトーリアが僕の復帰を望んだら、川崎は買い取りオプションを行使するという条件だった」
「当時、僕の代理人はテオだった。彼は日本で長く過ごしていて、日本語や日本のビジネスについて理解していた。(川崎移籍後、)彼は川崎に対して『ヴィトーリアがフッキを必要としている』と言った。彼は川崎の足元を見ていた。川崎は買い取りオプションを行使し、100万ドルを支払った。当時、テオが僕の保有権を持っていたので、100万ドルは彼のお金になった」
テオドロ・フォンセカ氏(テオ氏)は、元日本代表MF中島翔哉(現浦和レッズ)の移籍を手掛けたことでも話題に。ブラジル人の敏腕代理人は、巧妙な交渉術でJリーグクラブから収入を得たようだ。