セレッソ大阪 写真:Getty Images

 セレッソ大阪は4月4日、5月以降のチケット料金・チケットサービス内容の一部変更を公式発表。小中高生に対するサービスが話題を呼んでいるほか、価格変動制「ダイナミックプライシング(DP)」によるチケット販売の完全廃止を求める声が上がっている。

 C大阪ホームゲームのチケット販売では現在、DP制が導入されているが、5月から大人のみの対象に。小中・高校生価格についてはDP対象外となり、新たに高校生価格が導入。ゴール裏では2,100円と、大人1名の標準価格よりも900円安い金額だ。

 高校生価格については、3月28日の浦和レッズ戦と4月2日のファジアーノ岡山戦で試験導入。2試合での売れ行きや来場者からの反応などを踏まえた上で、正式導入に至ったとみられる。

 このC大阪の新たなチケット販売の取り組みには、ネット上で高校生価格の導入などに対して前向きなコメントが寄せられているほか、小中学生対象チケットのDP廃止を歓迎するメッセージが多数寄せられている。

 ただ一方で、DP制を巡っては大人価格でも同様に廃止を求める声が噴出。他クラブでDP制での販売により、チケット価格の高騰が顕著になっているだけに、DP制そのものに対する批判も相次いでいる。

 DP制は浦和レッズ、町田ゼルビアなど複数のJリーグクラブのホームゲームで導入されているが、同制度に対する反対意見は根強い。2025シーズンも明治安田J1リーグ第15節・浦和レッズ対ガンバ大阪をはじめ一部の試合のアウェイ席で大人1名あたり7,000円を超えるなど、異常とも言える価格高騰がみられる。