F12025年シーズンの第3戦にラインアップされた日本GP。毎年ワクワクするビッグイベントに、さらに大きな要素が追加された。角田裕毅のレッドブル昇格である。いやがうえにも盛り上がるであろう、2025年F1日本GPの見どころを紹介していきたい。
レッドブル栄光の歴史 歴代ドライバー獲得ポイントTOP10【F1】
【見所1:注目ドライバーは?】
これは当然、角田裕毅だろう。まさに急転直下でレーシングブルズからレッドブルに「緊急昇格」。FP1が2025年型マシンRB21の初走行、さらにリアム・ローソンをはじめ、多くのレッドブル所属ドライバーが苦労してきたマックス・フェルスタッペン好みのマシンに乗るだけに、多くのことを望むのは酷な話だが、レッドブルサイドからはシミュレータの結果が良好だったという話も出ており、期待は高まる。
【見所2:優勝争いの行方は?】
マクラーレンの優位はここでも崩れないだろう。開幕戦・オーストラリアGPではランド・ノリスが、続く中国GPではオスカー・ピアストリがそれぞれポール・トゥ・ウィンを達成しており盤石の態勢ではある。ただ、気になるのは天候。特に決勝当日の日曜は降水確率も高く、ドライバーの力量に左右される展開になった場合、レッドブルのフェルスタッペン、メルセデスのジョージ・ラッセルにもチャンスが巡ってくる。
レッドブル入りならずも 進化遂げた角田裕毅の2024
【見所3:データで見る日本GP】
鈴鹿の舞台はフェルスタッペンの独壇場、2022年から現在まで3年連続でポール・トゥ・ウィンを飾っている。ちなみに直近3年の表彰台にはセルジオ・ペレス(レッドブル)が2回、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がそれぞれ1回ずつ立っている。コロナで開催中止となった2020-2021年より前になると、2014年から2019年までメルセデスが6連勝(ハミルトン4勝、ニコ・ロズベルグ1勝、バルテリ・ボッタス1勝)。マクラーレンの優勝は2011年のジェンソン・バトンまでさかのぼる。フェラーリに至っては、2004年のミハエル・シューマッハー以来、優勝がない。日本人ドライバーでは、小林可夢偉(ザウバー)が2012年に3位表彰台に上っている。