ガンバ大阪 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第8節のガンバ大阪対町田ゼルビアが4月2日、G大阪のホーム・パナソニックスタジアム吹田で開催。ガンバサポーターシート(ホームゴール裏)指定席化の実証実験が行われたが、ファン・サポーター等からは賛否含めて様々な意見が噴出。トラブルの可能性を指摘するSNS投稿も散見されている。

 G大阪は2024年3月に実施したガンバサポーターシートの指定席化に関するアンケート結果などを参考に、指定席化を検討。指定席化の2025シーズンのホームゲーム2試合で実証実験を実施することを2月に公式発表しており、町田戦で初めて行われた。

 このゴール裏の指定席化を巡っては、スタジアム入場の待機時間が短縮されるという点で歓迎する声が上がる一方、応援の一体感が欠ける可能性を心配するコメントも。ゴール裏の雰囲気がいつもと異なるとの報告も相次いでいる。

 またSNSでは、他の席種のチケットを確保していた観客がゴール裏の指定席に座っていたとの報告が。町田戦の試合中にゴール裏でスマートフォンを操作したり、カメラでスタジアムの様子を撮影する一部の観客を批判する投稿が相次ぐ一方で、指定席化によって違反行為発生時の人物特定が容易になるとの指摘も散見される。

 なお、G大阪は指定席化の目的を「待機列でお待ちいただく時間を解消することで、夏季の熱中症対策や更なるスタジアム観戦のホスピタリティ向上を図り、より多くのお客様にご入場いただくことで満員のスタジアムで圧倒的な応援の実現を目指してまいります」と説明している。多くのファン・サポーターは、指定席化の場合でも選手たちを後押しするゴール裏の雰囲気が維持されることを望んでいるだろう。