ミャンマーで発生した大地震の続報が届けられる中、30日夜には南太平洋・トンガ沖でM7.0の地震が起きた。一説によると巨大地震の連鎖は聖書で“予言”されている「終わりの始まり」であるという――。

■聖書予言:連続巨大地震は“終わりの始まり”

 3月28日、ミャンマーで発生した大地震による死者は2700人を超え、今も各地で懸命の救助活動が続けられている。

 軍事政権下のミャンマー国軍によると、1日の時点で死者は2700人超、負傷者は4500人超、行方不明者は400人以上となっている。国軍が掌握していない地域も多いため、実際の被害はもっと多くなるようだ。

 この地震の2日後の30日、南太平洋・トンガ本島の北東約62マイルで巨大地震が発生した。太平洋津波警報センターが一時、周辺の地域に津波警報を出したが幸いにも居住エリアへの被害はなかった。

 トンガは171の島で構成され、人口は10万人強でその大半はトンガタプ島に集中している。トンガはトンガ海溝沿いに位置しており、世界で最も地震活動が活発な地域の一つである。地震発生直後、幸いにも被害の報告はなかった。

 豪メルボルン気象局は「トンガ諸島近海で発生したマグニチュード7.0の地震によるオーストラリアへの津波の脅威はない」と報じ、日本の気象庁も日本への津波の心配はないとアナウンスした。

 巨大地震の連続発生はたまたまの偶然なのか。

 一部の人々は、連続して発生した巨大地震は終末の警告として聖書の一節で予言されていたのだと指摘している。

「マタイ24章7節」では、弟子は終わりの日に「あちこちに地震が起こる」と警告している。

 また「ルカ福音書」でも巨大地震についての言及がある。

「大きな地震が起こり、あちこちに飢饉や疫病が起こります。また、天からの恐ろしい出来事や大きな前兆が起こります」(ルカ21章11節)

「これらのことが起こるのを見たら、神の王国が近づいたと知りなさい」(ルカ第21章31節)

 聖書によれば、これらの出来事は人類の歴史の中で「事物の体制の終結」あるいは「終わりの日」と呼ばれる期間に入ったことを意味しているという。

「エホバの証人」の解釈では、イエスは「大地震」が「そこからここへと」起きると同時に、戦争や食糧不足や疫病も起こることを予告しており、これらの出来事は人類史における「事物の体制の終結」あるいは「終わりの日」と呼ばれる期間を象徴しているということだ。

 世界は艱難辛苦の時代に突入したのだろうか。

聖書予言「連続巨大地震は“終わりの始まり”」すでに人類は終末の中にいるのか
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI),『TOCANA』より 引用)

 しかし「イザヤ書32章18節」は、神の王国が地球を支配するとき、神が地震を含む自然災害から人々を守ることを示唆しており、信者を安心させている。

 その一方で少なくないSNSユーザーは人類の終末が近づいていると懸念を表明しており、あるXユーザーは「時代は終末の季節にいる!」と嘆く。

 世界の艱難はこれからが本番ということなのだろうか。聖書的な“終わりの日”が近いとは考えたくないものだが、我々一人一人に不測の事態に対する可能な限りの備えと覚悟が求められているのだろう。

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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