そもそも、この紛争の発端は、東欧やバルト三国が自分たちが最前線になりたくないからウクライナのNATOやEU加盟を望み、フランスやドイツが本音では歓迎しないくせに、条件がととのえばとか期待をもたすこといったのでウクライナが舞い上がったのが原因。英国は保守党政権が遠いこといいことにロシアといがみ合って火に油注いだ。

彼らがロシアも飲みそうな現実的提案をするべきだ。ヨーロッパが無理なものは無理と言って、はじめてウクライナも受け入れざるを得なくなる。いまはウクライナが争点だが、バルト三国もロシア系住民の扱いや、飛び地でバルチック艦隊の本拠地があるカリーニングラードは火薬庫みたいなものだ。ロシアと欧州の間に半世紀くらいはもつ安定した秩序をつくりださないと怖い。

ゼレンスキーは、プーチンとは話をしないと近衛文麿みたいなこと言うのがどうかしてる。英国などプーチンは癌だとかフェイクニュースばらまいて世界を惑わせたが、プーチンが失脚するのを待つのもおかしいし、プーチンがいなくなったらかえってロシアは不安定になり危ない。

マクロンは欧州軍を本当につくりたいと思っている。たしかに、欧州軍になれば、フランスの核戦力と軍需産業が基礎になるからフランスがヨーロッパを支配できるのだが、それがロシアと勢力均衡を得るためならいいが、ロシアを追いつめるためだとしたら、ナポレオンの教訓を生かしてないということだ。

マクロン大統領・ゼレンスキー大統領と会談するトランプ氏 2025年12月7日 マクロン大統領インスタグラムより