石破茂首相は参議院予算委員会で、退職金課税の見直しについて「拙速にはしないが、慎重なうえに適切な見直しをすべきだ」と述べました。現在の制度では、同じ会社に長く勤めるほど退職金課税の控除額が大きくなり、有利になる仕組みとなっています。

参照:石破茂首相、退職金課税「適切な見直しを」 日経新聞

政府・与党は2025年度の税制改正では退職金課税の改正を見送り、2026年度の税制改正で議論を行う方針です。

転職すると不利になる退職金制度

現在の制度は長期勤続者を優遇する仕組みですが、人材の流動性を高め、多様な働き方を可能にするためには見直しが必要との意見がある一方で、退職金が簡単に標的にされることへの反発もあります。