ハナダイも他魚と同様に大型は賢く、マダイと同じように、ひん繁に動くコマセビシに対して警戒するようだ。当日のように潮が澄んでいて、日が高くなるとその傾向が際立ってくる。

ただし、コマセの煙幕を作るのが上手な人は、シャクリ回数を増やしてビシを隠しながらコマセの帯で魚を誘えるので、私のように肩こりで悩まない人は積極的に誘うといい。

片貝沖ハナダイ五目釣りで38cm頭に本命6尾【外房・直栄丸】澄み潮&スレ対策が決め手指定されているビシサイズはFL60号(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

ウイリーシャクリで一荷も達成

私も肩が元気なうちは、ウイリーシャクリの要領で誘い上げ、20~30cmハナダイの一荷を二度味わった。

ひと流し目は約1時間で終了。この間、6尾をキープ、江原さんは同級ハナダイ3尾。「アタリは出るが掛からない」と苦戦を漏らしていた。

片貝沖ハナダイ五目釣りで38cm頭に本命6尾【外房・直栄丸】澄み潮&スレ対策が決め手江原さんが大型をキャッチして笑顔(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

ふた流し目は渋いが4尾追加

7時15分からのふた流し目は、だいぶ魚がスレてきて、アタリが出ても単純な巻きアワセでは掛からなくなってくる。前アタリのあとは放置、大きな本アタリがきてからのアワセに変更する。

このとき役立ったのが、竿の軟らかさ。前アタリ後も魚がエサを放さず、本アタリまで持ち込める軟調子の性能が助けてくれた。

こうして4尾を追加。ほかに30cm級マハタと、40cmウマヅラをキープ。

テンヤ&五目仕掛けでも好釣果

右舷トモの坂部さんは、ひとつテンヤで38cmマダイと20~30cmカサゴを5尾ゲット。同トモ寄り2番の高山さん、同3番の及川さんは、ハナダイ五目仕掛けで20~30cmを5~7尾の釣果。

片貝沖ハナダイ五目釣りで38cm頭に本命6尾【外房・直栄丸】澄み潮&スレ対策が決め手及川さんにも良型(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)

 

3流し目で再び良型ハナダイを追加

8時15分からの3流し目も、私は同じ要領で同級4尾と40cmウマヅラ。船中全体としてはアタリが遠くなり、船は20分ほど走って次のポイントへ移動。