UEFAチャンピオンズリーグ 写真:Getty Images

 4月16日に行われるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝のセカンドレグ、ボルシア・ドルトムント対バルセロナの一戦に、異例の注目が集まっている。ドルトムントの公式発表によれば、ドルトムントのホームスタジアム、シグナル・イドゥナ・パルクでの開催が予定されているこの試合には、30万件ものチケット希望が寄せられたという。

 このスタジアムの収容人数は81,365人に限られており、この膨大な希望数に対し全席を抽選で割り当てる必要が生じている。ドルトムントは自クラブのファンへの対応に加え、バルセロナ側のサポーター席やUEFA(欧州サッカー連盟)の割り当て枠を確保しなければならず、さらに厳重なセキュリティ体制も求められる。現地は「イエロー・ウォール」で知られる圧巻の応援文化を誇り、満席となるのは確実視されている。

 両クラブは昨2023/24シーズンのCLグループステージでも対戦し、バルセロナが敵地で3-2の勝利を収めた。今回、雪辱に燃えるドルトムントがホームでの圧倒的な後押しを受けることが予想されており、バルセロナは難しい戦いになることが予測される。10日に行われるファーストレグの結果にもよるが、準決勝進出を目指す両者にとって、今2024/25シーズンここまでの最大級の山場となりそうだ。

 ドルトムントは今シーズン序盤に不安定な時期を過ごしたが、現在はニコ・コバチ監督のもとで持ち直しつつある。一方のバルセロナは、2019年以降遠ざかっているCLベスト4復帰を狙い、欧州の舞台での存在感を取り戻そうとしている。