山田新 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第7節のFC東京対川崎フロンターレ(多摩川クラシコ)は、3月29日に味の素スタジアムで開催。日本代表DF高井幸大(川崎)による幻のゴールや福島孝一郎主審のジャッジを巡り、議論が白熱する一方、FW山田新(川崎)のファウルスローも話題に。本人がファウルスローの裏側を語っている。

 川崎が先制ゴールを奪った直後の後半13分、敵陣右サイドでボールがラインを割ると、山田はすかさず側にいたMF家長昭博へスローイン。福島主審がファウルスローをとると、山田は同主審に抗議した。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で3月31日放送の「やべっちスタジアム」では、このファウルスローを特集。山田は試合後のインタビューでこう語っている。

 「自分としては、あまりスローインを投げることがないので、要点だけは押さえようと思って。頭の上を通して、足は絶対地面につけてラインを越さないように。自分が抗議していたんですけど、味方が誰も抗議してくれなかった」

 試合中のチームメイトの姿勢に、複雑な心境をのぞかせた山田だが、チームは3-0で勝利。山田がチームメイトとロッカールームで喜びを分かち合う時の様子がSNSでアップされ、ファン・サポーター等の反響を呼んでいる。

 なお、この一戦では0-0で迎えた28分、高井がコーナーキックからのヘディングシュートでゴールネットを揺らしたが、ファウルのジャッジにより、試合はFC東京ボールで再開。ファウルの有無を巡り、誤審の可能性が指摘されているほか、福島主審がホイッスルを吹いたため、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)判定の適用が不可能となったことも議論の対象になっている。