中村敬斗 写真:Getty Images

 リーグ・アンのオリンピック・マルセイユは、3月17日に行われたパリ・サンジェルマン戦(1-3)の敗北に続いて、30日に行われたスタッド・ランス戦も1-3で敗れ、来2025/26シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場に向けた戦いに大きなプレッシャーを強いられる結果となった。

 30日の試合で特に存在感を放ったのが、ランスに所属する日本代表のFW中村敬斗とFW伊東純也だった。サッカーメディア『Get French Football News』は中村に7点の高評価を与え、「12kmの走行距離を記録し、1ゴール1アシストと攻撃の中心として機能」と綴った。また、伊東も6点と及第点の評価を得ており、ランスの攻撃を支える推進力となっていた。

 中村の得点は右からのカットインでマルセイユのGKヘロニモ・ルジを破った。さらに中村はマルセイユのDFアマル・デディッチからボールを奪って、チームメイトのFWママドゥ・ディアホンの追加点をアシストし、マルセイユ守備陣を翻弄した。

 試合は序盤こそマルセイユがボールを支配したが、流れを生かせなかった。前半に先制された後も、MFアドリアン・ラビオ(マルセイユ)のヘディングシュートがゴールライン上でDFセルヒオ・アキエメ(ランス)に阻まれるなど、運にも見放された。

 マルセイユはこれで公式戦3連敗。CL出場権内の3位に位置するものの、4位とは勝ち点が2ポイント差と負けられない状況となった。一方のランスは残留圏内ギリギリの14位に位置しており、日本人選手のさらなる奮起に期待したい。