ちなみにミラネーズはミラノ市とは無関係。スパゲティがイタリア料理だからつけたネーミングで、これはナポリタンがナポリ市と無関係なのと同じです。

ちなみにミラカンのほかにも、

シシリアン=イカやタケノコを炒めたものを乗せたもの コルシカン=小エビやアサリを入れたオムレツをトッピングしたもの バイキング=白身魚フライ、目玉焼き、ウィンナーをトッピングしたもの

など、説明を見なきゃわからないネーミングの連続です。面白いのはチャオだけがこのネーミングを使っているのではなく、ヨコイもそ~れもほかのあんかけスパゲティを提供する店でも総じて共通した名前を使っていること。

オリジナリティあふれるネーミングですが、あんかけスパゲティ業界ではどこでも通じる共通語なのです(一部オリジナルアレンジはあります)。からあげ、ハムエッグなどわかりやすいものもありますよ!

というわけで私も福岡では食べられないあんかけスパゲティをいただくことにします。通常はお皿で来るのですが、オプションで、名古屋名物鉄板イタリアン(ナポリタンを鉄板の上で盛り付け、フチから溶き卵を流し込んだもの)風にしてもらいました。

カツレツとコーンの乗ったこちらのお名前は「コートレット」。フランス語の切り身肉料理を意味するcôteletteに由来し、カツレツの語源になっています。久しぶりのあんかけスパゲティ、トマトソースの甘酸っぱさと少しアクセントの効いた胡椒辛さが美味。食べなれていない他の地方の人の評価は分かれるところですが、愛知県民にはなじみのある味です。まだ試したことがない方。名古屋に来たらぜひ一度試してみてください。

別の日に戴いた「からあげカントリー」。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2025年3月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。