田嶋幸三氏 写真:Getty Images

 日本オリンピック委員会(JOC)の次期会長候補として、前日本サッカー協会(JFA)会長の田嶋幸三氏が浮上したことが3月28日に報じられ、ネット上では批判的な声が届けられている。

 複数の関係者によれば、28日に行われたJOCの役員候補者選考委員会で田嶋氏の名前が挙がり、6月の評議員会を経て正式に決定される見通しという。このニュースに対しネット上では「それだけはやめてくれ」といった強い反発が広がっており、一部では「政治力が自己保身、最悪の人材」と厳しい批判も見られる。

 また、田嶋氏の過去のJFA会長時代の対応を問題視する声や「無能でも、もっと好感度ある人の方がマシ」と、人選自体に疑問を投げかける意見も。「サッカー界の影響力を背景にJOC会長の座を取るのは筋違いだ」といった指摘も出ており、批判的な見方が広がっている。

 一方で、「TOTOの補助金を通じて他競技に貢献した実績はある」と、冷静に評価する声や「新国立競技場を球技専用スタジアムに」といった意見も見られた。田嶋氏は、2007年にJOC理事に就任し、その後は常務理事や副会長を歴任。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会では理事も務めた。

 2023年には4期8年務めたJFA会長を退任したが、その在任中の評価は決して一様ではない。特に近年では、サッカー日本代表戦の地上波中継の減少、特にアウェイ戦の中継体制に対する対応の弱さが指摘されていた。

 現JOC会長の山下泰裕氏は、頸椎の損傷による療養のため退任が決まっており、現在は副会長の三屋裕子氏が代行を務めている。田嶋氏の就任が正式決定となれば、初のJFA出身のJOC会長となる。