ホンダの技術部門である本田技術研究所は2025年3月13日、AIや自動運転などの先進技術を活用したモビリティの実現や、それらを活用した地方都市の交通課題の解決を目指し、栃木県芳賀町と「交通・環境課題解決へ向けた技術実証実験に関する共同研究契約」を締結したと発表した。

ホンダ 本田技術研究所のある栃木県で自動運転を活用し交通問題解決のための技術実証実験を目指す
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

ホンダと芳賀町は共同で地方都市における交通・環境課題の分析を行ない、ホンダは人と分かり合える独自の協調人工知能「Honda CI(Cooperative Intelligence)」を搭載したモビリティの実用化を目指し、「CI運転支援システム」や「地図レス協調運転技術」の技術実証実験を行なう。

一方、芳賀町は、課題に対する解決策の検討や技術実証実験に必要なフィールドの提供に加え、官公庁との交渉および、その支援を行なうことになる。

主な取り組みとしては、ドライブレコーダー型デバイスにCIを組み込んだ「CI運転支援システム」をN-VAN e:に搭載し、公道で検証する技術実証実験を実施。CIが周辺状況から運転リスクを予測して、そのリスクをドライバーに伝達することで安全行動を促し、ドライバーのリスク見落としによる交通事故を低減することを目指す。

具体的には、ドライブレコーダー型デバイスに内蔵された2つのカメラを用いて、CIが周辺環境の運転リスクを検出するとともに、ドライバーの注視方向を認識し、交通シーンとドライバーの認知状態に応じて、車内に設置したLEDインジケーターでドライバーに対して注意喚起を行なう。

この実験用車両を芳賀町職員の公用車や町内のシェアカーとして活用してもらうことで、システムの有用性を検証するとともに、年齢や運転経験などに応じた運転傾向を計測し、高齢者や運転に不慣れな人の事故低減に向けた研究に活用していく。   2番めは、地図レス協調運転技術の技術実証実験だ。事前に整備された高精度地図を必要とせず、車両が自ら周辺環境を認識しながら自動走行できる「地図レス協調運転技術」の技術実証実験を開始する。

ホンダ 本田技術研究所のある栃木県で自動運転を活用し交通問題解決のための技術実証実験を目指す
(画像=『AUTO PROVE』より 引用)

実験開始時は、搭乗型のCIマイクロモビリティ「CiKoMa(サイコマ)」に、安全監視ドライバーが乗車し、芳賀町の公道で20km/h未満の低速域で「地図レス協調運転技術」の技術検証を行なうことが計画されている。

さらにその後は、N-VAN e:に「地図レス協調運転技術」を搭載した実験用車両を用いて、40km/hまでの中速域で自動走行の技術検証を行なう予定としている。

低速域と中速域の技術実証実験で得た技術や知見を組み合わせ、自動走行技術やCIマイクロモビリティの開発に生かすことになる。

なお、茨城県常総市の公道でも、同様の実験用車両を使用して中速域での自動走行の技術実証実験を行なう予定になっている。

提供・AUTO PROVE

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