
日本代表DF菅原由勢は、3月25日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のサウジアラビア戦でスタメン出場。所属先のサウサンプトンがプレミアリーグからイングランド2部降格の危機に瀕しており、ナポリ移籍の可能性も報じられるなか、サッカーに対する自身の思いを語っている。
森保一監督が3バックシステムを採用していることもあり、代表戦での出場機会を減らしている菅原。サウサンプトンでも、2024年12月の監督交代以降、プレー時間が減っているだけに、一部ではサウサンプトン退団の可能性が取りざたされている。
米メディア『ESPN』で3月28日に掲載されたインタビュー記事によると、菅原はサウサンプトンでの現状についてこう語ったという。
「サウサンプトンは今季ここまでわずか9ポイントしか獲得できていないですし、とても厳しいシーズンですね。個人としてもチームとしても、パフォーマンスはあまり良くないですし、自分のことについて真剣に考えています。一方で日本代表は良い成績を残していますし、ポジティブな面もいくつかあります。それをクラブに還元したいのですが、そう簡単なことではありません」
「毎日、もっと上手くなろうと努力しています。もっと良い選手にならなければなりません」などと、さらなる向上を誓った菅原だが、「子供の頃から今までサッカーを楽しんできたけど、今そう簡単にはサッカーを楽しめない。サッカーそのものを楽しむ必要があると思っている」と、自身の心境を明かしている。
プレミアリーグ挑戦1年目で、早くも厳しい状況に置かれている菅原。サッカーそのものを楽しむことが難しいと思う背景には、プレミアリーグ最下位に沈むサウサンプトンの現状があるかもしれない。サウジアラビア戦の試合中にナポリからの関心が報じられるなど周囲は騒がしいが、目の前の試合に集中することが求められる。