国際的な影響と日本の競争力

　日本の仮想通貨規制改革は、国際的な視点から見ても重要な動きである。現在、世界各国で仮想通貨規制の議論が進んでおり、特に欧州連合（EU）では「MiCA（Markets in Crypto-Assets）」と呼ばれる包括的な仮想通貨規制が導入される予定である。また、米国では証券取引委員会（SEC）による規制強化が進んでおり、仮想通貨業界は大きな転換期を迎えている。

　日本が先進的な仮想通貨規制を導入することで、アジア地域における仮想通貨ビジネスの中心地としての地位を確立する可能性もある。特に、シンガポールや香港といった金融ハブと競争する形で日本が仮想通貨関連の企業を誘致することができれば、国内経済にもプラスの影響をもたらすだろう。

　また、日本の規制が国際基準として採用される可能性もある。過去には仮想通貨取引所のライセンス制度をいち早く導入したことが評価され、他国の規制モデルに影響を与えた経緯がある。今回の規制改革も、他国の法整備の参考となる可能性がある。

提供元・Business Journal

【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ？
・地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎　家賃も葛飾区と同程度
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ？
・現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる？