中村航輔 写真:Getty Images

 今2025年1月にポルティモネンセ(ポルトガル2部)を退団して以降、無所属が続いているGK中村航輔に対し、Jリーグ復帰を望む声がサポーターから上がっている。

 J1柏レイソル時代(2013-2020)から期待され、ポルトガルでもプレー経験を積んできた実力者の中村。退団以降、新たな所属クラブが決まらない状態が続いていることに対し、SNS上では「怪我さえなければ代表にも定着できた」といった声や「もう30なんだ」と年齢への驚きの反応も見られ、多くのコメントが寄せられている。

 GKは他ポジションに比べ選手寿命が長いとはいえ、実戦から遠ざかることは評価やコンディション維持の観点で不利に働く。実際、日本にはGK鈴木彩艶(パルマ)、GK谷晃生(町田ゼルビア)、GK小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)等と若い才能が台頭してきており、中村の序列は下がっている印象も否めない。

 それでも過去には柏の守護神として輝きを放った時期もあり、国内での知名度や信頼感は根強い中村に「Jリーグで観たい」との声や「RB大宮(アルディージャ)行けばいい」など、Jクラブへの移籍を推す意見も少なくない。一方で、「実力でいえば日本代表クラス」という声に対し「近々のパフォーマンス見た上で言ってんの?」と厳しい見方もある。

 同じく無所属のGK権田修一が「海外でやりたいので夏まで無所属でもいい」と語っていた例にならえば、中村も欧州残留を視野に入れている可能性がある。だがその一方で、実戦機会を確保する意味ではJリーグ復帰も現実的な選択肢となりうるだろう。ポルトガルでのプレー経験を活かし、欧州2部リーグなどでレギュラーを狙うか、それとも日本で再起を図るのか。中村の決断が注目される。