
上手に探せば等身大で遊べるクラシックモデルもあるゾ
2025年もクラシックカー=趣味車のブームは続く。ブームといってももはや定番化しているのでそれほど大きな動きはないかもしれない。ただ、2023年にフェラーリ250GTOがオークションで約78億円で競り落とされたり、その前年にメルセデス・ベンツ300SLRウーレンハウト・クーペが180億円超えの値がついたりと、話題は尽きない。電動化が進む一方で、「20世紀名車」の価値が高まっているのは事実だ。

では、すべてのクラシックカーの価値が高まっているかといえばそうではない。一時期、フィアットやトライアンフ、MGといった大衆ブランドの値段も上がっていた。だが、そのあたりは落ち着いたようだ。国産旧車もそう。ハコスカGT-RやフェアレディZ(S30)につられるカタチであらゆるモデルが高騰したが、それも元に戻りつつある。
そんな状況を鑑みると、誰もが知るビッグネームにひときわ人気が集まり、価値がグングン上がっている気がする。時計業界でいえば、ロレックスとパテック フィリップ、オーデマ ピゲのロイヤルオークあたり。ロレックスのサブマリーナーやデイトナを求めて「ロレックス マラソン」している人は多いと聞く。

これをクラシックカーに置き換えれば、戦前のベントレーとブガッティがまず頭に浮かぶ。どちらもかつてル・マンやグランプリレースで活躍したブランドだ。高性能マシンを取り揃えている。戦後はやはりフェラーリやマセラティ、アバルト、ランボルギーニが目につく。中でもテスタロッサとかデイトナ、そしてクンタッチ(日本名カウンタック)とかミウラとか、誰もが知っているモデルの価値はますます上がるだろう。というか、すでに鰻登り。これらは雲上のクルマであり、庶民に手が届く代物ではなくなっている。ポルシェ356然り、ディーノ然り。かつてはそれほど高額なイメージはなかったが、これらも年式やボディ形状、ストーリーによってはとんでもない領域に足を踏み入れている。もはや港区のタワマン超えかも。


という状況なので、トップエンドに君臨するクルマは富裕層の方々にお任せして、われわれはその隙間で楽しみたいと思う。前述したフィアットやトライアンフもそうだし、ワタクシが愛するアルファ・スパイダーもそう。それにクラシック・ミニやVWビートル、カルマンギアなんかももう一度スポットを浴びてもいいと思う。走らせて楽しいのがキモ。21世紀のいま、シンクロのないMTシフトを回転合わせをしながら走る。それが非日常で最高に気持ちがいい。

Writer;九島辰也 Photo:横田康志朗ほか/提供元・CAR and DRIVER
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