北海道コンサドーレ札幌 写真:Getty Images

 福島ユナイテッドFCは3月26日に行われたYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦で、北海道コンサドーレ札幌と対戦。延長戦の末6-3で勝利し、J2所属クラブ相手にジャイアントキリングを成し遂げたが、試合後のサポーター団体による一部チャントの使用終了のアナウンスが話題を呼んでいる。

 福島のサポーター団体『UNITED ANKAA(ユナイテッド・アンカア)』は27日、チャント「俺たちの誇り」の使用を終了すると声明を発表。公式サイトでは、26日のホームゲームで「札幌側のサポーターから要請を受け、双方で協議」と、使用終了に至るまでの過程が説明されているほか、「俺たちの誇り」に関してこう記されている。

 「俺たちの誇りの原曲は札幌サポーターのオリジナルチャント由来である(地域リーグ時代に存在した札幌と福島の兼任サポーターが持ち込んだものである)ことから、今回の札幌との対戦をひとつの節目とし、札幌サポーターへ敬意をこめて、今後の使用を差し控える運びといたしました」

 Jリーグ加入前から使用していた「俺たちの誇り」の終了に、ネット上では賛否含めて様々な意見が噴出。福島側が札幌のチャントをそのまま使用していたこと、札幌側が大敗後に福島側へコンタクトを取った可能性などを巡り、双方への否定的な意見や批判、異論が相次いでいる。

 Jリーグクラブのチャントに関する話題と言えば、サンフレッチェ広島サポーター団体による「アイーダ」の使用が記憶に新しい。アイーダは欧州クラブや日本代表でも使用されているが、浦和レッズのチャントに似ていることで注目を浴びた一方、一部からアイーダの使用中止を求める声が上がっていた。