大気逆転層が形成される気象条件になると煙害問題は深刻化する。
「熱い煙は常に上昇する」というのは真っ赤な嘘で、寒いほど煙は地上付近に溜まる。
目の前で見て体感しているからそれは間違いのない事実。
無風の場合は最悪で、煤煙地獄は途上国レベルを優に超える状況となる。
この脅威が先進国で発生していることに、政治家も研究者も誰も関心を持たない。
行政府は全て門前払い。政治家もこれを無視。研究者も無視。被害者は置き去り。
SDGsは何処に行ったのか、薪ストーブ業界に強く問い質したい。
12月から2月末までの期間は、薪ストーブの超ハイシーズンである。
気象条件を神頼みにする近隣住民。脱法発煙に対し、風向だけが唯一の救いとなる。
薪ストーブ家屋が風上に位置する風向にならぬようにただ祈る。助けは一切無い。
秋から初夏までは否応なしに天気予報の風向だけを無意識に注視することになる。
薪ストーブ家屋が風下になる幸運と、風上になる不幸。
薪ストーブは近隣住民たちを一方的に心身ともに追い詰めるAir Pollution Generatorである。
2017年の初夏
GW明け、8か月にわたる一方的で理不尽極まる煤煙地獄が終了する。
この毎年8か月にわたる地獄は、この先何年以上続くのだろうか。
こんな酷いことが先進国の住宅地で起きてはならない。
薪ストーブ煙害被害者はこの、偽の炭素中立を笠に着た悪事に絶望している。
しかし、だ。
筆者は実に興味深いものを発見したのだった。
(続く)
編集部より:この記事は青山翠氏のブログ「湘南に、きれいな青空を返して!」2025年2月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「湘南に、きれいな青空を返して!」をご覧ください。