エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島は3月26日、雨野裕介強化本部長の辞任を公式発表。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)での没収試合の責任を取る形でクラブを離れたが、ファン・サポーター等からは異論が噴出。ネット上で署名活動が始まるなど、クラブの決定に対する反対意見が止まない状況だ。

 オンライン署名サイト『Change .org(チェンジ・ドット・オーグ)』では、26日夜から「サンフレッチェ広島・雨野強化部長の辞任撤回及び今後も強化部に携わることを希望致します」と題した署名活動がスタート。要求内容として、「雨野裕介強化部長の辞任撤回をすること」「辞任ではなく、降格等の処分に変更し、今後もサンフレッチェ広島の強化部に携わっていただくこと」「必要であれば雨野裕介強化部長の休養期間等を設けること」の3点が記されている。

 また、署名の発信者は「これまで、雨野裕介強化部長は多くの素晴らしい選手の移籍に携わってくださいました。大切なサンフレッチェ広島の仲間を、このような形で失いたくはありません」と、雨野氏の功績を強調。正式な署名として扱われない可能性に触れた上で、「サンフレッチェ広島の未来を、より一層明るくしていくために、皆様のお力を貸してください」と呼びかけている。

 この署名活動には、開始からおよそ12時間が経過した時点で、すでに663の賛同が。Xでも拡散されるなど、広島サポーター等の反響を呼んでいる。

 なお、雨野氏は強化部長の辞任にあたり、クラブ公式サイトを通じて「先日のACL2準々決勝敗退の件につきまして、強化部責任者として重く受けとめており、サンフレッチェ広島に関わる全ての皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

 ACL2での没収試合に関して、クラブの対応に非があるとはいえ、MF川辺駿やMFトルガイ・アルスランの獲得に尽力した雨野氏への扱いに疑問の目が向けられているかもしれない。