
北海道コンサドーレ札幌は3月26日に行われたYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦で、福島ユナイテッドFCに延長戦の末、3-6で敗北。J3所属クラブのジャイアントキリングを許しただけに、ファン・サポーター等からの批判が相次いでいる。
この試合は前半から点の奪い合う展開に。3-3で延長戦に突入すると、95分から111分にかけて3失点と、GK菅野孝憲らを中心とした守備陣が崩壊。ミハイロ・ペトロヴィッチ前監督体制だった2024シーズンの戦いぶりを想起させるような大量失点で、大会から姿を消した。
ファン・サポーターの批判の矛先は、岩政大樹監督の戦術に向けられている。札幌は3月15日のブラウブリッツ秋田戦で今季初勝利を収めているが、この一戦では4バックシステムの採用もあり、守備が安定。23日の愛媛FC戦でも4バックシステムを継続し、2-1で勝ち点3を掴んでいた。それだけに、福島戦で再び3バックシステムを導入した指揮官の判断に対する異論が相次いでいる。
またクラブ公式SNSアカウントの試合結果を伝える投稿では、「切り替えてリーグ戦での3連勝を狙います」と綴られているが、「切り替えて」という文言に対して「簡単に切り替えられるような試合内容ではない」「切り替えないで反省してほしい」などと、否定的なメッセージが寄せられている。
ルヴァン杯優勝への意欲を見せていた岩政監督だが、結果的には自身の采配により白星を逃す格好となった。三上大勝GMの退任など、クラブの体制に変化がある中、早くも一部からは監督交代を求める声が上がっている。