ライフスタイルの変化や車の経年劣化など、愛車を買い替える理由は人それぞれです。なかには「もう少し乗りたかったけど……」と、泣く泣く手放した経験のある人もいるでしょう。

さらに、売却後にその車の中古車相場が高騰した場合、「やっぱり手元に残しておけばよかった」と後悔してしまうこともあるかもしれません。

今回は、車を手放して後悔した人たちのリアルな経験談を紹介します。

目次
「かつての相棒」が今では「高嶺の花」に

「かつての相棒」が今では「高嶺の花」に

「手放さなければよかった…」売る前によ~く考えておきたい…車を手放して後悔した経験がある人のリアルな体験談
(画像=©pixarno/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

さまざまな車種のなかでも、スポーツ系の車両は利便性が低くなる傾向にあり、維持できる環境が限られています。そのためライフスタイルの変化により、仕方なく手放すケースも多いでしょう。

「20年ほど前、免許を取ってはじめて買ったのが初代ロードスターでした。当時は中古車も安く、50万円ほどで5速MTの車両を買って、本当に毎日が楽しかった記憶があります。

シフトチェンジや交差点を曲がるたびにワクワクして、運転の楽しさを教えてくれた車でしたね。

それから7年くらい維持したものの、途中から雨漏りに悩まされるようになり、なかなか改善できなかったんですよね。当時結婚を考えていた彼女にも『この車で遠出したくない』といわれてしまって、そろそろ年貢の納め時なのかと、泣く泣く手放して。

スイフトスポーツを新車で買って、それはそれで楽しかったのですが、やはりそのうちロードスターが恋しくなってきたんです。

その後、当時の彼女とは別の人と結婚し、数年間ファミリーカーに乗り続けてきました。長年の説得の甲斐あって、最近とうとう妻から『趣味の車を買ってもいいよ』と許可が出たんですよ。

ただ、初代ロードスターは古い割に高くなっていますし、現行もかなりいい値段がするので、なかなかハードルが高いんですよね。

免許を取った頃の、100万円もあればマニュアル車がよりどりみどりだった日々が恋しいです」(40代男性)

近年では国産スポーツカーの中古車相場が高騰しており、低年式車両が新車価格を上回っているケースも少なくありません。

かつての「数十万円でもスポーツ系の車種を買えていた時代」を経験している人たちにとっては、現状の相場はかなり世知辛いものに映るかもしれませんね。

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こんなにすぐ買えなくなるとは…

こんなにすぐ買えなくなるとは…

「手放さなければよかった…」売る前によ~く考えておきたい…車を手放して後悔した経験がある人のリアルな体験談
(画像=『MOBY』より 引用)

中古車相場が高騰しているのは、古い時代のスポーツカーだけではありません。比較的新しい車種であっても、モデルチェンジなど販売状況によって相場が大きく動くため、売却のタイミングに迷うケースもあるでしょう。

「ちょうどセカンドカーに趣味用の車を買おうと思っているときに、ホンダのS660が発売されたんです。若い頃にビートに乗っていたこともあり、この時代にミッドシップの軽を出したホンダの意気込みに惹かれ、出てすぐに購入したんですよね。

ビートと比べると高回転の伸びはイマイチでしたが、運動性能はとても高く、めちゃくちゃ面白かったんです。当時小学生に上がったばかりの息子を連れて、よくドライブにも出かけましたね。

でも購入した年の終わりに、第2子の妊娠が発覚して。子どもは1人のつもりだったので、色々と事情が変わってきて、S660は手放すことになったんです。

当時は仕事や家のことでいっぱいいっぱいで、満足に買取相場をチェックすることもなく、140万円くらいで売却してしまいました。

それから無事に子どもが生まれ、4年ほど経った頃、S660が生産終了するというニュースを目にしました。まだまだ乗れるような状況ではなかったのですが、なんとなく『また乗りたいなぁ』と中古車情報を眺めていると、ビックリするような値段がついているじゃないですか。

状態のいいものだと300万円近い値がついていて、『家の駐車場に置いておけばよかった』とガックリきましたね」(40代・会社員)

年々厳格化していく排ガス規制や騒音規制の影響もあり、近年では「現行のスポーツカーもいつ生産が中止されるかわからない」といった状況が続いています。

ラインナップされていても受注が停止されている車種も多く、今後も「買えるときに買っておかないと後悔する」というケースは増えていくかもしれません。

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自分の愛車とパートナーの愛車…どっちを残す?

自分の愛車とパートナーの愛車…どっちを残す?

「手放さなければよかった…」売る前によ~く考えておきたい…車を手放して後悔した経験がある人のリアルな体験談
(画像=©buritora/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

車を複数台維持している家庭でも、生活の変化によって使用頻度が少なくなるなど、「あまり乗らない車を1台減らす」という選択をすることがあります。

この際、「どの車を残すべきか」という判断が、後悔につながることもあるようです。

「結婚するまで私は6年くらいタントに乗っていて、便利だし愛着も湧いていました。夫はもともとセダンが好きで、当時は日産のフーガに乗っていたんですよね。

どちらも通勤には使っていなかったので、一緒に住みはじめてから『1台でよくない?』という話になったんですよ。それで、彼が車好きなのは知っていましたし、長距離はフーガの方が楽ですから、タントを売ることにしたんです。

でも実際、フーガを運転してみると、サイズの大きさがだいぶ怖くて……。2人のときは彼が運転するんですけど、彼が仕事でいないときとか、ふらっと買い物に行く、みたいなことが気軽にできなくなりました。

ガソリン代も3倍くらい違いますし、税金も高くて、『正直、間違えたな……』と何度も思っています。そのうち子どもが生まれたら、シエンタあたりの維持費が安くてコンパクトなミニバンに乗り替えられたらいいなと思います」(30代女性)

このように、車を手放す選択は「生活のあり方」を大きく変えることになります。その際、ライフスタイルとの不一致や、中古車相場の変動など、後悔につながるポイントはさまざまに考えられるでしょう。

将来をはっきり見通すことは難しいですが、なるべく後悔することがないよう、車の買い替えや売却の際には「自分にとって何が一番大切か」をしっかりと検討しておきたいところです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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